人類が昔は平等だった理由

Pocket

人間は生まれながらにして平等、とは言いますが、
実際世の中を見てみれば貧富の差はあります。

日本だと生存権があるので、
お金がないからといって死んでしまうことはほとんどないですが、
海外だと、十分な食糧や医療を得られず、
お金がないために命を落とす人はたくさんいます。

現代の社会には明らかに不平等が存在しますが、
実は昔はそうではありませんでした。

昔、といっても、人類が農耕を始める前、
狩猟採集で生活していた時代のことです。

農耕は今では当たり前ですが、
人類としての歴史で見れば、圧倒的に狩猟採集時代の方が長いです。

狩猟採集時代は人口が少なく、
数十人の小さな群れで、移動しながら暮らしていました。

そして、その時代は貧富の差がありませんでした。
だれかが狩りですばらしい活躍をしても、
獲物はみんなで山分けしました。

さらに群れには強力なリーダーもいませんでした。

どうして狩猟採集時代の人類は平等な社会を築けたのか?

1つは食料の保存がきかなかったからです。
肉を独り占めにしても、どうせ腐ってしまいます。
だったらみんなに分けて人間関係を良くした方がいいです。

しかし、より大きな理由は別にあります。

それは、トップになろうとした人を大勢で引きずりおろしたからです。

なぜそんなことになったかというと、
トップになればその人に富が集まりますが、
その群れの他のメンバーはその分収入が減ることになります。

だから、大勢で結託してトップを殺したり、群れから追い出したりしました。

これが、嫉妬です。
このような小さな集団では、自分より上の人を追い落とすことは、
自分の生活を守る上で有効でした。

それと、
働かないのに食料だけ平等にもらおうとする怠け者も
同じように追い出しました。

こちらはチーターの排除です。

狩猟採集時代はとても厳しい環境です。
群れから出て一人で生きるのは不可能でした。

また、他の群れに移ろうとしても、
よそものを警戒して群れに入れてもらえなかったり、
そもそも群れと群れの距離が遠くて移動が大変だったりで、
群れから追い出されるというのは、ほとんど死んだも同然でした。

だから、多くの人はトップになろうとせず、
山分けに応じたというわけです。

ただ、稀に強いリーダーが現れて成功する例もあったらしいのですが、
それは全体で見たら少数派です。

強いリーダーが現れるようになるのは、
農耕が始まってからです。

食料が備蓄できるようになったことで、富の蓄積が可能となり、
貧富の差が出てきました。

また、農耕はみんなで仕事のタイミングを調整する必要があるので、
それができる強いリーダーも出現しました。

ということで、
昔の平等な社会というのは、理想郷というより、
嫉妬と暴力の支配する小さな集団だったわけです。

ところで、学校のクラスは、
どちらかと言えば狩猟採集型の社会だと言えます。

人数も数十人ですし、クラスのメンバーは1年以上固定で
長時間一緒に生活するからです。

だから、注意が必要なのです。
人間の本能には狩猟採集時代のなごりがまだ多く残っています。

人より活躍すれば嫉妬され、
みんなと違えばチーターとして排除されます。

狩猟採集社会である学校では、
これがいじめとなって現れやすいのです。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。