傍観者もいじめ加害者だ。
と、どこかで聞いたことがあるかと思います。
まあ傍観者といっても、ただ関わらないように遠くで見ているだけなのか、
加害者といっしょになっていじめに軽く参加して楽しんでいるのかで厄介さが変わるので、
傍観者をどう定義するかで話が多少変わってくるんですけど。
それで、傍観者も加害者だとして、
それを被害者側から見たらどうなるかということです。
いじめ=悪
加害者=悪
傍観者=加害者=悪
クラス全員悪いやつ!!
誰も助けてくれないんだ!
全員敵だーー!!
ってなっちゃいます。
でも実際は、傍観者は傍観者なんです。
なぜなら傍観者を味方にする必要があり、完全に敵視してしまうのはまずいからです。
革命期のフランス議会には、
革命推進派(改革派=左翼)と反革命・王党派(保守派=右翼)の二派がおり、
法案を巡って激しく衝突していました。
しかし、実は第三勢力として中道派というものがいて、
実際には彼らがどちら側につくかで、各法案の可否が決定していました。
ですので、左翼も右翼も中道派を味方に付けられるように演説や活動を行っていました。
学校のいじめにおいては
スクールカーストの上側が下側を攻撃しているという構造なので、
被害者側はフランス議会よりも戦いづらいのですが、
大事なことは傍観者(中道派)をどうやって味方に付けるかということです。