キングダムから学べるいじめの解決方法

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最近キングダムというマンガを読みました(~33巻)。
本当はもっと先まで出版されているんですが、
家にあると他の事より優先して最後まで読んでしまう気がしたので、
途中までにしました。
一応数年前にアニメ版が放送されていたのを見ていたので、
それ以降の内容である25巻から、話的に区切りが良かった33巻まで読みました。
(以下ネタバレ注意)

 

キングダムを知らない人のために少しだけあらすじを説明すると、

秦王(のちの秦の始皇帝)が中華統一を志しており、
その秦国で、主人公の信は下僕の身から天下の大将軍を目指す。

という話です(ざっくり)。

 

25巻では、
そんなある日、当時の秦以外の6大国のうち5国(楚・魏・燕・韓・趙)が
連合して合従軍(がっしょうぐん)をつくり、
巨大化しつつあった秦に攻め込んできたのです。

 

ひとつのグループが他よりも強くなりすぎるのを抑えるには
複数が連携するのが、対抗するための基本となります。
合従策は、春秋戦国時代の秦に対する諸国の連携を説く思想でした。

このような合従策は歴史上でも繰り返され、
チンギス・ハンもモンゴルで巨大化しつつあった頃、
ライバルのジャムカによる連合軍と戦いましたし、
他にも、信長包囲網、対仏大同盟(ナポレオン戦争)などが有名です。

 

合従策は国際政治レベルだけでなく、
個人が普通の生活でも応用できる考え方です。

学校での仲良しグループ、会社での派閥がそうです。
どれか一つ(例えばいじめっ子グループ)が巨大化しようとするのを避けたければ、
他のグループと手を組んで対抗するのが効果的です。

 

話をキングダムに戻します。
この合従軍との戦いの中で、
主人公の信が秦王の志を理解する場面があります。
それは趙の万極将軍と戦ったシーンです。

万極将軍は以前秦が趙の捕虜40万人を生き埋めにして虐殺したことを恨んでいて、
その復讐に、秦の人々を一般人まで皆殺しにしてまわっていた人物でした。

その時信は戦乱の世の苦悩を感じつつも、
希望を見出します。

 

それが秦王です。

内と外があるから敵が生まれ争いになる。
だからこそ中華を統一し、平和を導くのだ、と。

 

さて、ではこちらも個人レベルで考えてみましょう。

学校や会社での派閥争いを無くすためには、
秦の始皇帝のように統一を目指すことになります。

統一自体は難易度は高いですが、
実際にないこともないです。

では仮に統一が成ったとして、
その状態は理想的と言えるか?

 

私は小学生の頃に
クラス内の仲良しグループ統一を実際に経験しています。

といっても既に統一がされた後のクラスに、転校で入ったので、
その過程は分かりませんでしたが、
統一された世界がどうなるかは分かります。

 

転入したクラスを支配していたのは、
一人の攻撃的な男子でした。

その彼の元、
クラスでは秩序(序列)が形成されていました。

しかし、当時の私はそんなのお構いなしで、
彼に盾つくような態度をとっていました。
私としては彼の理不尽さが嫌だったのですが、
秩序の中では彼こそが正義だったのです。

その結果私はいじめられることになりました。

 

グループが統一され、他に逃げ場がないため
いじめはエスカレートします。

これが、統一された世界で起こりうることです。

秦の始皇帝だって、統一後に焚書坑儒という弾圧を行っています。

 

統一された世界では他に集団がいないので平和になりますが、
その内側では厳しい秩序のもと嫌な思いをする人も出てきます。

 

では平和で、かつもっと自由な状態は無いのかと言えば
あります。

それは勢力均衡と呼ばれるものです。

 

勢力均衡は、国際政治の分野ではバランス オブ パワーとも呼ばれます。
国々の国力のバランスや複雑な同盟関係によって
戦争を起こして失うもののリスクが高まると
戦争を起こすという選択が取れなくなり、
結果平和が保たれる、
というものです。

 

勢力均衡状態であれば、
いじめられたら別の集団に移動すればいい話です。
そして、集団から人が離れていかないように
そもそもいじめが起こらないように気を付けます。

 

ただ、勢力均衡状態を自分の力で作り出すのは難易度が高いので、
現実的には、合従策で統一を防ぎつつ、
他の集団との抗争に巻き込まれないように
立ち位置を調整するのが効果的です。

つまり、敵を作らないように言動に気を付け、
味方を増やして守りを固めるのです。
そうすれば誰かに攻撃される危険をかなり減らせます。

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