殴られたら殴り返すのが良いのか?

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この記事では、やられたらやり返すのが正しいのか?
ということについて考えていこうと思います。

 

私は暴力はいけないことだと親から言われて育ったので
殴られたときでも、殴り返すことに強い抵抗がありました。

 

というのはタテマエで、
本当はさらなる報復が怖くて殴り返せない事も多かったように思います。

 

しかしこの恐怖は現実的で、
私がやり返しても、反撃されてしまい
私がさらに痛い思いをすることになってしまいます。

 

いじめは弱くて味方がいない子がターゲットにされやすいので、
そもそも最初から勝負がついているのです。

 

やられたらやり返して、それでけんかになって
その後仲直りしたら健全
という風潮が世の中にあります。

 

例えば、少年ジャンプのマンガで新しいキャラクターが出てきたとして
最初はそのキャラと主人公が揉めたりするけど、
衝突を繰り返す内にお互いのことを理解しあって
最終的には仲間になる、
みたいなストーリーを人は無意識に求めるところがあります。

 

確かにその流れは悪くはないですし、
そういう経験を通して社会性を学んでいくという成長は得られます。

 

しかし、現実の子ども達はマンガのキャラクターのようにモラルが高くはないですし、
戦力に差があるもの同士だと
強い者が弱い者を一方的に攻撃するといういじめに発展してしまいがちです。

 

ということで、けんかから仲良くなるという方法は
いじめの場合うまく機能しません。

 

ではどうすればいいかというと、
方法は2つあります。

 

一つ目の方法は、
相手が二度と自分を攻撃できないように
一度に徹底的に相手を叩き潰すことです。

 

この方法は大量報復戦略と呼ばれていて、
歴史では、チンギス・ハンが効果的に使っています。
チンギス・ハンは一度、配下の部族に反乱を起こされたことがあります。

 

ハンは最初、使者を送って話し合いで解決しようとしたのですが、
その使者が殺されてしまったので、武力鎮圧に踏み切りました。
その時のハンの命令は容赦が無く、
その一族は全員、老若男女を問わず皆殺しにされたそうです。
それ以来、チンギス・ハンの報復を恐れて反乱を起こすものはいなくなりました。

 

おそらく普通に責任者だけを死刑にしていたら
その後も反乱に悩まされたでしょうが、
最初に覚悟を見せておくことで、
長期的には平和になって戦死者を減らすことができるのです。

 

一族全員を皆殺しにしたのには、もう一つメリットがあって、
それは恨みを残さないことです。

 

族長が死刑にされたら、残された者達はチンギス・ハンを恨み、
次の復讐の機会を狙い続けるでしょう。
これは争いの火種になるので、根こそぎ刈っておけば心配しなくて済みます。

 

この大量報復戦略は有用で、現在でも様々な分野に応用されていますが、
この方法には大きな問題点があります。
それは、大量報復を行うための圧倒的な戦力が必要になることです。

 

早い話、いじめられるような弱くて味方のいない子には不可能なのです。
いや、できることにはできるのですが、現実的にはできないのです。
どういう事かと言うと、
弱い子が本気で反撃しようと思ったら、武器を使うしかないのです。
一撃で仕留めないと、逆に自分が危ないからです。

 

武器といっても、その辺にあるものでも殺傷能力があるものはたくさんあります。
しかし、武器は普段から使い慣れていないと威力をコントロールするのが難しいので、
間違って相手にひどい傷を負わせてしまう可能性があります。
最悪の場合、を想定するとリスクが高すぎて、
現実では使えないのです。

 

多くの子はそれで思いとどまりますが、
稀に感情が振り切れてしまって事件を起こす子もいます。
アメリカでいじめられっ子が銃を乱射、とかがそうです。
もうどうなってもいい、となってしまったんですね。

 

ということで、大量報復戦略はいじめでは難しいです。
しかし、二つ目の方法を使えば、
かなり確実にいじめを解決することができます。
私が教えてきた子たちもみんなこの方法で解決しています。

 

それは味方を作り、味方に守ってもらうことです。
これはもう私のいじめ対策の基本原則なのですが、
味方がいれば、一緒に戦ってくれる仲間がいるということなので、
いじめっ子もそんな危険な子には気軽に手出しできないのです。

 

味方作りには多少時間がかかりますが、
リスクを最小限に抑えながら、着実にいじめの解決に近づくことができます。

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